「流産する可能性が高いです」34歳でようやく妊娠したのにも関わらず、医師から告げられた言葉はあまりにも厳しいものだった。――ある絵本作家の女性は妊娠初期で、産婦人科医から「流産の可能性」について説明を受ける。夫と、まだ見ぬ我が子に思いをはせながら幸せいっぱいの生活を過ごすも、どこかでよぎる不安。増える出血量、軽くなるつわり。その不安はとうとう現実となってしまい…出産を通して夫婦は「親になる」ということを知っていく。「ワンオペの重圧」や「帝王切開の偏見」など、マタニティー・ブルーな母、そして夫婦の様々な悩みを綴ったオムニバス。時には挫けながら、それでも赤ちゃんを守り育てていく奮闘記が始まる!